パラパラパラと読みながら。SFに対するそこはかとない興味を持っていて。
SFの短編集ですが、全て密度が濃い。全て面白い。私は特にM・クリンガーマンの『無任所大臣』とレイ・ブラッドベリの『草原』が面白かったな。アイザック・アシモフの『うそつき』は以前に読んだことがありました。アイザック・アシモフの作品群にはもっと論理的な結末のものも多いですが、敢えて人間の感情的な面を基にした小説を選択したんですかね。其の選び方にセンスを感じます。
『攻殻機動隊』や『スタートレック』を観て、偉大な科学者が育つように、SF作品の持つ力は偉大だ。"SFマニア"と呼ばれる人々がいますが、私もそういった人々の造詣の深さに対して憧憬の念を持っています。実はこっそりSFマガジンも買いためてたりする……。でも読み切れない。読み切れないのね。
SF小説が好きなことは単に趣味でよくって、でも楽しく読んでいるうちにもっといろいろ知ってみたいと思います。昔アイザック・アシモフ全集が２万円くらいで売っていて、ちょっと遠慮して買わなかったのだけれど、其のことを今でも後悔しています。まあ後悔しても仕方ないのだけどね。
少しずつ少しずつSF作品に対する知識も深めていきたい。SF小説やミステリー小説に於ける素直な面白さは小説の醍醐味だと思うのです。
2023/9/2